CAMPUS2023
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33(2)救急車の手配分は与えないようにしましょう。うまく飲み込めず気管に入ったり、嘔吐を誘発すると吐瀉物が詰まる場合があり危険です。②.涼しい場所に移動し、衣類をゆるめてリラックスさせる。③.氷嚢などで頚動脈、わきの下、鼠径部を冷やしましょう。この部分は大動脈が体表に近いところにあり、血液を冷やしやすい場所です。身体深部温度や脳内温度を下げ回復をはかりましょう。  また、体表に水を掛け風をあてることも有効です。④.意識障害が見られない場合はスポーツドリンクや薄い塩水を飲ませましょう。真水では体液(主に血液)のミネラル濃度が下がり、結果的に水分を排泄する反応を引き起こし、速やかに水分を補給できません。⑤.痙攣が見られたらマッサージをしましょう。常温水の濡れタオルを当て痙攣部および体幹部をマッサージしましょう。対表面の血管収縮を防ぎ熱の放散を促します。⑥.回復したと思っても、体温調節が不安定になっているので再発する場合があります。必ず医療機関で受診しておきましょう。また、熱中症になった後は、どんなに症状が軽くても1週間程度はスポーツを休み、徐々に負荷を与えて体調に注意しながら再開しましょう。急な病気や怪我をした場合に「救急車を呼んだほうがいいのかな?」「今すぐ病院に行ったほうがいいのかな?」など迷った際の相談窓口として、救急電話相談が24時間年中無休で対応しています。◆利用方法:音声ガイダンスに応じて、相談したい窓口を選択してください。 ①子供の相談(小児救急電話相談) ②大人の相談(大人の救急電話相談) ③医療機関案内(小児・大人に対応しています)  従来通り  #8000(子供の相談)からも電話をかけられます。◆聴覚に障害のある方、音声・言語機能に障害のある方  医療機関案内依頼書に御記入の上、専用FAX 048-831-0099にお送りください。 救急車を呼ぶ前に以下の内容を確認しておきましょう。大学周辺の消防署は本書の「役立つ電話番号」をご参照ください。①.傷害を負った者の状態 意識の有無、意識の程度、呼吸、脈拍、顔色、体温、外傷の状態、出血など。②.傷害を負った者についての情報 氏名、性別、年齢、身長、体重、住所、連絡先など3.救急車の手配や傷害を負った者の搬送(1)救急電話相談 共通ダイヤル #7119

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