CAMPUS2023
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③.人工呼吸は救護対象者からの感染防止のためキューマスク(感染防護具)を使用することが望ましい措置です。このためキューマスクが無い場合は人工呼吸を省略してもかまいません。人工呼吸は吹き込んだ息が漏れないよう救護対象者の鼻をつまみ、息をゆっくり2度吹き込みます。この場合、胸部に見て胸部が上がるのを確認します(10秒以内)。31(1)意識障害や心肺停止など全身状態に及ぶ傷害軽減です。特に捻挫のように関節の捻れや過剰な屈曲が原因である場合や、肉離れのような極端な筋肉の収縮と伸張を防ぐことを目的とします。②.一度傷害を負うと完治する前に再度負傷する可能性が高くなります。傷害を負った部位にかかるストレスを軽減することを目的に行います。③.テーピングは部位や目的に応じて使用するテープを選びましょう。固定タイプ、伸縮タイプやテープ幅など十分な効果を得るため適切なものを選びましょう。傷害を生じた場合は早期に医療機関で診察・治療することが必要ですが、現場で適切な応急処置ができれば早期の回復が期待できます。また、傷害の状況により救急車を手配しましょう。ここでは傷害の種類に応じた応急処置を紹介します。①.救護対象者の肩(鎖骨のあたり)をたたき呼び掛け、反応の有無を確認します。この段階で意識障害がみられたら、大声で応援を求め、早急に救急車を手配します。同時に「AEDを持ってきてください」と依頼します。②.意識がない場合は心肺蘇生術を施すことを前提に、気道を確保し呼吸の有無を確認します。ⅰ.救護対象者を仰向けにし、あごを上げて顔を反らせます。  嘔吐がみられたら 吐瀉物が気道をふさがないよう顔を横に向けて反らせます。ⅱ.救護対象者の口、鼻に耳を近づけ呼吸の有無を確認します。   ④.次に心臓マッサージをします。乳頭と乳頭を結ぶ胸骨上が圧迫部位になります。両手の平のつけねを当て、腕を垂直に下ろし、胸が4~2.応急処置

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